公開日:2015年01月19日 更新日:2022年04月26日
高性能ショックアブソーバとは? 構造や原理を紹介
新次元の高性能…スパイラルグルーブピストンがその理由です。
パワーストップ(PowerStop)とは
パワーストップ(PowerStop)とは、なめらかで安全・確実なエネルギ吸収と速度制御を提供する高性能ショックアブソーバです。 オイルリザーバ・ハイプレッシャチューブは、耐久性・長寿命を追求した結果の設計になります。 スパイラルグルーブピストンの外周に設けられた特殊ならせん状の溝をオイルが通過する構造となっており、エネルギ吸収は、オイルがらせん状の溝を通過するときの抵抗を利用して行われます。 この独特の構造と原理が、長寿命・なめらかなエネルギ吸収・高エネルギ吸収を実現します。 H1グレードのバイオオイルを標準採用しているため食品機械(ペットボトル・製缶・包装など)にも安心してご使用いただけます。
*PowerStopはZimmer GmbH社の登録商標です。
高性能ショックアブソーバのエネルギ吸収原理
①ピストンロッドに負荷がかかると、リテーナバルブが閉じ、スパイラルグルーブピストンがオイル槽に押しこまれ、オイルが加圧されます。
②加圧されたオイルは、スパイラルグルーブピストン外周のらせん状の溝を通過して、リテーナバルブ側に移動し始めます。 エネルギ吸収は、オイルがらせん状の溝を通過するときの抵抗を利用して行われます。
③負荷がなくなると、リテーナバルブが開き、リテーナバルブ側に移動していたオイルはピストン内部を通過してオイル槽へ戻ります。
④リセットスプリングの力により、ピストンは瞬時にもとの位置へ復帰します。
高性能ショックアブソーバが長寿命・高エネルギ吸収の理由
エネルギ吸収時にスパイラルグルーブピストンとハイプレッシャチューブとの間にうすいオイルの膜を形成。動きをなめらかにし、磨耗を防止します。 従来品(多孔オリフィスタイプ)では、ピストンがオリフィスと反対側のシリンダ内壁に押し付けられ、摩擦・磨耗が発生します。
予圧スプリングの働きでオイルリザーバ内のオイルが、オイルシールを常に加圧した状態に保持。シール機能を高め、オイル漏れを最小限に抑えます。
ねじ本体とハイプレッシャチューブの堅牢な2重構造。エネルギ吸収時にオイル槽内部に繰りかえし発生する負荷に耐え、また、ねじの締めつけなどの外力によるねじ本体の変形から内部構造を保護します。
高性能ショックアブソーバのなめらかな衝撃吸収の理由
理想のエネルギ吸収は、ストロークの全範囲にわたって抗力が一定であり、衝突物がリニアに減速することです。 ショックアブソーバは、オイルがオリフィスを通過するときの抵抗を利用してエネルギを吸収します。 従来品(多孔オリフィスタイプ)では、オイルの通過断面積(開いているオリフィスの総断面積)は、ピストンロッドのストロークとともに段階的・不連続的に小さくなります。 このため、抗力は不連続的に変化し、リニアな減速を得ることができません。 パワーストップ(高性能ショックアブソーバ)では、オイルの通過断面積(スパイラルグルーブピストンの外周に設けられたらせん状の溝の断面積)が、ピストンロッドのストロークとともに連続的に小さくなるように設計されています。 その結果、ストロークの全範囲にわたって抗力が一定で、リニアな減速が可能となり、理想のエネルギ吸収を実現しました。


高性能ショックアブソーバ 調整式タイプ
PAE(調整式タイプ)は調整つまみの設定により、エネルギ吸収時に発生する抗力を衝突速度に合わせた仕様に調整することができます。エネルギ吸収時に発生する抗力は、バイパス回路に流すオイルの流量で変わります。
バイパス回路に流すオイルの流量は、調整つまみの目盛り位置で調整します。
目盛りの値が大きいほどバイパス回路に流すオイルの流量が多くなり、エネルギ吸収時に発生する抗力は大きくなります。

