公開日:2014年04月01日 更新日:2023年12月18日
カップリングの用語説明

用語説明
カップリングに関連する用語を説明しています。
あ
温度補正係数か
回転直径 慣性モーメント 減衰比さ
最高回転数 最大トルク 使用可能温度 常用トルク スラスト反力 スリップトルク 静的ねじりばね定数た
締結方法 電気絶縁性 等速性は
バックラッシュ 偏心反力ま
ミスアライメント温度補正係数
カップリングの使用温度によって常用トルク・最大トルクに乗ずる係数です。
XGT2
XGL2
XGS2
XGT
XGL
XGS
MJB
MJT
MOC
MOR
MOL
MOS
MSF
L
SS
LS
LSS
は常用トルク・最大トルクが変化します。
周囲温度が30℃を超える場合は、常用トルク・最大トルクを下表の補正係数で補正してください。
周囲温度 | 温度補正係数 |
---|---|
-20℃~30℃ | 1.00 |
30℃~40℃ | 0.80 |
40℃~60℃ | 0.70 |
60℃~120℃ | 0.55 |
MOHS-C MOP-C MSXP-C は耐熱性にすぐれており使用温度によって常用トルク・最大トルクは変化しません。温度補正係数による補正は不要です。
回転直径
回転直径とは、カップリング外径(φA)またはボルトの頭部や先端が飛び出した場合の回転時の直径(φA1)のいずれか大きい方の値です。
狭所でカップリングをご使用になる場合は、回転直径にご注意ください。(PDFをご参照ください。)
回転直径は基準寸法を基に算出しております。
公差によって変動するため、設計値に余裕をもってください。

回転直径
慣性モーメント
カップリングの回転しにくさを表す値です。
慣性モーメントが小さいほど起動・停止時の負荷トルクは小さくてすみます。
減衰比
振動振幅の減衰特性を表すパラメータです。
XGT2
XGL2
XGS2 は減衰比が大きくサーボモータのゲインを上げることができます。→テクニカルインフォメーション
最高回転数
カップリングが使用可能な最大の回転数です。
周速33m/sとした場合の計算値を表記しており、試験で破損しないことを確認しています。(MOM MOHS MKM MWBS は除く
最大トルク
カップリングが瞬間的に伝達可能なトルク値です。
使用可能温度
カップリングが使用可能な温度です。
ゴム・樹脂を使用しているカップリングの使用可能温度は下表のとおりです。
商品記号 | 使用可能温度 |
---|---|
XGT2(外径φ56以下)/XGL2/XGS2 | -10℃~120℃ |
XGT2(外径φ68)/XGT/XGL/XGS |
-20℃~80℃ |
MJC/MJS/MJB/MJT | -20℃~60℃ |
MOC/MOR/MOL/MOS | -20℃~80℃ |
MOHS |
-20℃~200℃ |
MOP | -20℃~120℃ |
MSXP | -20℃~80℃ |
MSF | -20℃~60℃ |
L-S/SS-S | -40℃~100℃ |
L-U/SS-U | -34℃~71℃ |
L-B/SS-B | -40℃~232℃ |
LS/LSS | -34℃~93℃ |
常用トルク
カップリング本体が破損せずに使用できるトルク値です。
クランピングタイプのカップリングは丸軸のスリップトルクが常用トルクを下回る場合があります。
カップリングへの負荷トルクがスリップトルク以下になるようにカップリングを選定してください。
スリップトルクは使用条件により変化します。事前に必ず実際と同じ使用条件でテストしてください。
スラスト反力
カップリングを軸方向に圧縮させた時に発生する力です。
スラスト反力が小さいほどモータなどに作用する力が小さくなります。
スリップトルク
カップリングに丸軸を規定のねじ締めつけトルクで取りつけたとき、丸軸がカップリングに対してすべり始めるときの負荷トルクです。
カップリングへの負荷トルクはスリップトルク以下になるようにする必要があります。スリップトルクは使用条件により変化します。事前に必ず実際と同じ使用条件でテストしてください。
静的ねじりばね定数
カップリングのねじりに対する剛性で、グラフの傾きが静的ねじりばね定数です。
たわみ部だけでなく、ハブ部を含むカップリング全体の静的ねじりばね定数を表記しています。
締結方法
軸への締結方法には、次の7種類があります。用途に応じて選定してください。
セットスクリュータイプ
ローコストであり、最も一般的な締結方法です。ただし、ねじ先が軸に直接当たるため、 軸を傷つけたり、取りはずしが困難になる場合がありますので注意してください。
クランピングタイプ
ねじの締めつけ力で軸穴を収縮させ、軸をクランプします。 取りつけ・取りはずしが容易にでき、軸を傷つけることがありません。
スプリットタイプ
軸穴部を完全に分割することができます。そのため、装置を移動させることなく、 取りつけ・取りはずしが容易に行えます。また、軸を傷つけることもありません。
セミスプリットタイプ
ハブの一方がクランピングタイプ、他方がスプリットタイプの締結方法です。 クランピングタイプ側を軸に締結した状態のまま、スプリットタイプ側だけで装置の接続が可能です。
キータイプ
セットスクリュータイプと同様に一般的な締結方法であり、比較的高トルクの伝動に適用できます。 軸方向への移動防止のため、セットスクリュータイプ・クランピングタイプなどと併用します。
ブッシングタイプ
テーパの楔効果を利用した締結方法で確実で安定した締結が得られます。
高トルクの伝動に適しており工作機械のスピンドルに最適です。
アダプタ+クランピングタイプ
クランピングタイプにアダプタを挿入し、サーボモータの1/10テーパ軸に適用できるようにしたタイプです。
電気絶縁性
カップリングの両ハブ間の電気に対する絶縁性です。
両ハブ間にゴム・樹脂を使用しているカップリングの電気抵抗値は下表のとおりです。
商品記号 | 電気抵抗値 |
---|---|
XGT2(外径φ56以下)/XGL2/XGS2 | 2MΩ以上 |
XGT2(外径φ68)/XGT/XGL/XGS | 10kΩ以上1MΩ以下 |
MJC/MJS/MJB/MJT | 2MΩ以上 |
MOR/MOL/MOS | 2MΩ以上 |
MOHS | 2MΩ以上 |
MOP | 2MΩ以上 |
MSXP | 2MΩ以上 |
MSF | 2MΩ以上 |
等速性
カップリングの1回転中の速度ムラです。
一般的にミスアライメントが大きくなると等速性が低下します。
MFB
MWBS はミスアライメントが存在しても等速性にすぐれておりエンコーダなどの検出機器に適しています。
バックラッシュ
カップリングの回転方向に対するガタツキです。
高精度な位置決めを必要とする場合は、バックラッシュ0のカップリングを選定してください
偏心反力
カップリングを偏心させた時に発生する力です。偏心反力が小さいほど軸受などに作用する力が小さくなります。
ミスアライメント
軸心の誤差です。ミスアライメントには、偏心・偏角・エンドプレイの3種類があります。
詳しくはアライメントの調整を参照してください。