公開日:2016年07月08日

SPプーリ・ブッシングの取りつけ・取りはずし方

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SPプーリーの取りつけ・取りはずし方法をご紹介します。
ブッシングのタイプによって方法が異なりますので、まずはブッシングのタイプをお選びください。

ブッシング タイプ1
ブッシング タイプ2
ブッシング タイプ3

ブッシング品番とタイプ

ブッシング品番 タイプ
1108 1
1210 1
1310 1
1610 1
1615 1
2012 1
2517 1
3020 1
3526 2
4036 2
4445 2
5568 2
ブッシング品番 軸穴径 タイプ
S1 48~80 3a
85~100 3b
U0 65~100 3a
110~130 3b
U1 65~100 3a
110~130 3b
W1 90~150 3a
160~190 3b

タイプ1

動画で詳しく説明!ブッシング取りつけ・取りはずし

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タイプ1のブッシングには、半分のキリ穴(2ヵ所)と、ねじ穴(1ヵ所)があいています。
またプーリーには、半分のねじ穴(2ヵ所)と、キリ穴(1ヵ所)があいています。
取りつけ・取りはずしはこれらの穴にセットスクリューを締め込み、
そのジャッキとしての作用を利用して行います。

ブッシング側

ブッシング側

プーリー側

プーリー側

取りつけ

① ブッシング、プーリーのテーパ穴およびシャフトを清潔にしてください。
  油・ゴミは禁物です。

② ブッシングのキリ穴と、プーリーテーパ穴のねじ穴の位置を合わせ、静かにはめ込みます。
  位置を合わせたところにセットスクリューを挿入し、その全長の1/3程度が入った状態に仮り締めします。
  セットスクリューはかならず付属のものを使用してください。

取りつけ方
取りつけ方向にご注意ください。
セットスクリューの位置

正しい取りつけ方

ブッシング側の3つの穴すべてが合っている。

正しい取りつけ方

誤った取りつけ方

穴が合わない箇所がある。
誤った取りつけ方
誤った取りつけ方
誤った取りつけ方

③ ブッシングをプーリーのテーパ穴から浮かした状態にして、シャフトを挿入します図1-1
  キーを使用する場合は平行キーを使用し、これをあらかじめシャフトのキー溝に埋め込んだ
  状態でプーリーとブッシングをセットしてください。
  こう配キーは使用しないでください。

適用シャフトの外径の寸法許容差

単位:mm
シャフト径 寸法許容差
φ11~φ30 +0.03
-0.06
φ32~φ75 +0.03
-0.12

図1-1

④ 六角レンチでセットスクリューを交互に少しずつ一様に締めつけます図1-2
  ねじの推進力によりプーリーはブッシングの方向に引きつけられ、また、テーパの楔効果および
  スリットのばね作用で軸穴は収縮し、プーリー・ブッシング・シャフトは完全に固定されます。
  セットスクリューが締まりにくい場合は、ブッシングおよびプーリーのハブ部を木または
  プラスティックハンマで軽くたたいてください。
  セットスクリューの締めつけトルクは下表にしたがってください。
  不均一な締めつけ方は振れの原因になります

セットスクリューの締めつけトルク

 
品番 セットスクリュー呼び(inch) 締めつけトルク(N・m)
1108 W 1/4  5.6
1210 W 3/8 20
1310 W 3/8 20
1610 W 3/8 20
1615 W 3/8 20
2012 W 7/16 31
2517 W 1/2 48
3020 W 5/8 90

図1-2

⑤ プーリーの外周およびリム側面の振れを測定し、許容値以下であることを確認してください。
  また、10分間程度の負荷試運転を行い、締結状態とセットスクリューの締まり具合を確認してください。

取りはずし

① セットスクリューをすべて取りはずしてください。

② セットスクリューの先端に油をつけ、図1-3の位置に挿入し、締めつけます。
 セットスクリューのジャッキとしての作用によりプーリー・ブッシング・シャフトは分離し、
 簡単に取りはずすことができます。

図1-3

タイプ2

タイプ2のイソメックブッシングには、ねじ穴とキリ穴がそれぞれ3ヵ所(品番5568 はねじ穴が4ヵ所)
交互に等間隔にあけられています図2
同様にプーリーにもそれぞれ3ヵ所のねじ穴とキリ穴(品番 5568の適用プーリーには2ヵ所のねじ穴と4ヵ所のキリ穴) があけられています。
なお、取りつけ・取りはずしはタイプ1と同様にこれらの穴にセットボルトを挿入して行いますが、
ブッシングのシャフトに対する方向およびセットボルトの挿入方向の組み合わせで4種類の方法があります。 図2-1 図2-2 図2-3 図2-4。 ただし品番5568のブッシングでは2種類です 図2-1 図2-2

イソメックブッシングタイプ2
図2-1
図2-2
図2-3
図2-4

取りつけ(図2-1の場合)

① ブッシング、プーリーのテーパ穴およびシャフトを清潔にしてください。
 油・ゴミは禁物です。

② プーリーのキリ穴の位置にブッシングのねじ穴を対応させてセットし、
  セットボルトをプーリー側から挿入し、わずかに締めつけます。
  ねじ部は潤滑しないでください。
  セットボルトはかならず付属のものを使用してください。

③ ブッシングにシャフトを挿入します。
  キーを使用する場合は平行キーを使用し、これをあらかじめシャフトのキー溝に埋め込んだ状態で、
  プーリーとブッシングをセットしてください。
  こう配キーは使用しないでください。

適用シャフトの外径の寸法許容差

単位:mm
シャフト径 寸法許容差
φ40~φ125 +0.03
-0.12


④ ソケットレンチでセットボルトを交互に少しずつ一様に締めつけます。
  締めつけ完了の時点でブッシングのフランジ部とプーリーのハブ部との間に隙間のあることを確認して
  ください。セットボルトが締まりにくい場合は、ブッシングおよびプーリーのハブ部を木または
  プラスティックハンマで軽くたたいてください。
  セットボルトの締めつけトルクは下表にしたがってください。
  不均一な締めつけ方は振れの原因になります。

セットボルトの締めつけトルク

品番 セットスクリュー呼び(mm) 締めつけトルク(N・m)
3526 M12  81
4036 M14 102
4445 M16 183
5568 M20 304


⑤ プーリーの外周およびリム側面の振れを測定し、許容値以下であることを確認してください。
  また、10分間程度の負荷試運転を行い、締結状態とセットボルトの締まり具合を確認してください。

図2-2図2-3図2-4に示す取りつけの場合も以上と同様です。
取りつけは、セットボルトを挿入する側にキリ穴が、反対側にねじ穴がくるようにブッシングとプーリーをセットすることがポイントです。

取りはずし(図2-1の場合)

① まず、セットボルトをすべて取りはずしてください。

② つぎに、プーリーのねじ穴にセットボルトを挿入し、交互に締め込みます。
  セットボルトはブッシングのフランジ部に当たり、これを突き押すことでプーリー・ブッシング・シャフトは
  分離し、簡単に取りはずすことができます。

図2-2図2-3図2-4に示す取りはずしの場合も以上と同様です。

タイプ3

タイプ3のイソメックブッシングには、3ヵ所のキリ穴と2ヵ所のねじ穴(品番W1
キリ穴とねじ穴が交互に等間隔にそれぞれ4ヵ所)があけられています。図3
また、テーパ部にはキー溝が1ヵ所あります。
一方、プーリーには、3ヵ所のねじ穴(品番W1の適用プーリーには4ヵ所のねじ穴)があけられています。
また、テーパ部にはキー溝が1ヵ所あります。
プーリーおよびブッシングのテーパ部のキー溝は付属の専用キーのためのもので、
タイプ3aはプーリーおよびブッシングの間に、タイプ3bはプーリー・ブッシング
およびシャフトの間にこの専用キーを使用します。
なお、フランジ外周部には、キー押さえのためのタップ穴があり、付属の専用セットスクリューを使用します
(品番W1のタイプ3bは除きます)。

図3

図3-1
図3-2

取りつけ(図3-1の場合)

① ブッシング、プーリーのテーパ穴およびシャフトを清潔にしてください。
  油・ゴミは禁物です。

② タイプ3aは、ブッシングのテーパ外周部に付属のキーをセットし、
  プーリーのキー溝にそってブッシングを挿入してください。
  タイプ3bは、ブッシングにキーをセットしない状態で挿入してください
  (なお、付属のキーは、あらかじめシャフトにセットします)。

③ セットボルトをブッシング側から挿入し、わずかに締めつけます。
  ねじ部は潤滑しないでください。
  セットボルトはかならず付属のものを使用してください。

④ ③で組みつけたプーリーとブッシングにシャフトを挿入します。
  なお、タイプ3a のブッシングにおいてブッシングとシャフトの間にキーを使用する場合は
  平行キーを使用し、これをあらかじめシャフトのキー溝に埋め込んだ状態で、プーリーと
  ブッシングをセットしてください。
  こう配キーは使用しないでください。

適用シャフトの外径の寸法許容差

単位:mm
シャフト径 寸法許容差(m6)
φ48~φ50 +0.025
+0.009
φ55~φ80 +0.030
+0.011
φ85~φ120 +0.035
+0.013
φ125~φ180 +0.040
+0.015
φ190 +0.046
+0.017

⑤ ソケットレンチでセットボルトを交互に少しずつ一様に締めつけます。
  締めつけ完了の時点でブッシングのフランジ部とプーリーのハブ部との間に隙間のあることを
  確認してください。
  セットボルトが締まりにくい場合は、ブッシングおよびプーリーのハブ部を木または
  プラスティックハンマで軽くたたいてください。
  セットボルトの締めつけトルクは下表にしたがってください。
  不均一な締めつけ方は振れの原因になります。

セットボルトの締めつけトルク

品番 セットボルト呼び(mm) 締めつけトルク(N・m)
S1 M12  70
U0 M16 140
U1 M16 140
W1 M20 240

⑥ キー押さえのために付属のセットスクリューを締めつけてください
  (品番(W1 のタイプ3bは除く)。
  締めつけトルクは下表にしたがってください。

セットスクリューの締めつけトルク

品番 セットスクリュー呼び(mm) 締めつけトルク(N・m)
S1 M10 20
U0 M10 20
U1 M12 38
W1 M16 95

⑦ プーリーの外周およびリム側面の振れを測定し、許容値以下であることを確認してください。
  また、10分間程度の負荷試運転を行い、締結状態とセットボルトの締まり具合を確認してください。

図3-2に示す取りつけの場合も以上と同様です。

取りはずし(図3-1の場合)

① セットボルト・セットスクリューをすべて取りはずしてください。

② ブッシングのねじ穴にセットボルトを挿入し、交互に締め込みます。
  セットボルトはプーリーのハブ側面に当たり、これを突き押すことでプーリー・ブッシング・シャフトは
  分離し、簡単に取りはずすことができます。

図3-2に示す取りはずしの場合も以上と同様です。

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