公開日:2014年04月01日 更新日:2024年11月22日
カップリングの取りつけ方・芯出しや軸挿入量を解説

取りつけ・メンテナンス
目次
カップリングと一軸アクチュエータの組みつけ方法
カップリングと一軸アクチュエータの組みつけ方法について動画でわかりやすく説明しています。
アライメントの調整(芯出し)
- フレキシブルカップリングは、ミスアライメントを許容し、回転角やトルクを伝達しますが、ミスアライメントが許容値を超える場合には、振動が発生したり、寿命が急速に低下することがあります。アライメント調整(芯出し)は必ず行ってください。
- 軸心のミスアライメントには、偏心(両軸心の平行誤差)、偏角(両軸心の角度誤差)、エンドプレイ(軸の軸方向の移動)があります。本カタログの寸法・性能表に記載された許容値以下となるように軸のアライメントを調整してください。
- 寸法・性能表に記載されたミスアライメントの許容値は、偏心・偏角・エンドプレイのどれか1つが単独で発生している場合のものです。2つ以上のミスアライメントが複合する場合は、それぞれの許容値は1/2となります。
- ミスアライメントは、装置への組みつけ時だけでなく、運転中の振動、熱膨張、軸受の摩耗などが要因になって発生することがあります。このため、ミスアライメントは許容値の1/3以下とすることを推奨します。
偏心
Parallel Offset Misalignment

偏角(中心一致)
Symmetrical Angular Misalignment

偏角(中心不一致)
Non-Symmetrical Angular Misalignment

偏心・偏角の複合
Combined Angular-Offset Misalignment

エンドプレイ
End-Play

振れ
Run Out

軸挿入量
カップリングへの軸の挿入量は、カタログ記載のハブの長さ(L寸法)とすることを推奨します。
挿入量がL寸法より長い場合は、カップリング内部に軸の干渉がないことを確認してください。
挿入量が短い場合には、軸のスリップやクランプ部の破損が発生することがあります。
Dカット軸への取りつけ
クランピングタイプの場合
クランピングタイプを使用する場合、軸は原則として丸軸を使用してください。
Dカットやキー溝つきの軸を使用する場合は、Dカット面またはキー溝を、スリットおよびボルト用の座グリ穴を避ける位置にして取りつけてください。
Dカット面やキー溝が推奨位置ではない場合、六角穴付きボルトの締めつけにより、クランプ部に過剰な負荷がかかり破損するこ とがあります。
セットスクリュータイプの場合
セットスクリュータイプを使用する場合、Dカット面を止めねじの位置にして取りつけてください。回転直径
回転直径とは、カップリング外径(φA)またはボルトの頭部や先端が飛び出した場合の回転時の直径(φA1)のいずれか大きい方の値です。
狭所でカップリングをご使用になる場合は、回転直径にご注意ください。(PDFをご参照ください。)
回転直径は基準寸法を基に算出しております。
公差によって変動するため、設計値に余裕をもってください。

回転直径
締結方法
軸への締結方法には、次の7種類があります。用途に応じて選定してください。
セットスクリュータイプ
ローコストであり、最も一般的な締結方法です。ただし、ねじ先が軸に直接当たるため、 軸を傷つけたり、取りはずしが困難になる場合がありますので注意してください。
クランピングタイプ
ねじの締めつけ力で軸穴を収縮させ、軸をクランプします。 取りつけ・取りはずしが容易にでき、軸を傷つけることがありません。
スプリットタイプ
軸穴部を完全に分割することができます。そのため、装置を移動させることなく、 取りつけ・取りはずしが容易に行えます。また、軸を傷つけることもありません。
セミスプリットタイプ
ハブの一方がクランピングタイプ、他方がスプリットタイプの締結方法です。 クランピングタイプ側を軸に締結した状態のまま、スプリットタイプ側だけで装置の接続が可能です。
キータイプ
セットスクリュータイプと同様に一般的な締結方法であり、比較的高トルクの伝動に適用できます。 軸方向への移動防止のため、セットスクリュータイプ・クランピングタイプなどと併用します。
ブッシングタイプ
テーパの楔効果を利用した締結方法で確実で安定した締結が得られます。
高トルクの伝動に適しており工作機械のスピンドルに最適です。
アダプタ+クランピングタイプ
クランピングタイプにアダプタを挿入し、サーボモータの1/10テーパ軸に適用できるようにしたタイプです。