公開日:2016年01月06日 更新日:2023年03月28日

FA用小型強力マグネット(永磁ホルダ)とは

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FA用小型強力マグネット

FA用小型強力マグネット(永磁ホルダ)とは、金属ホルダを用いることで、永久磁石の磁力線をコントロールし、磁石単体よりも大きな吸着力を発揮するマグネットです。また、金属ホルダにおねじや、めねじ加工を施すことで、機械や装置に取りつけやすくなっていることも特長の一つです。

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FA用小型強力マグネットの吸着力が大きい理由

磁石の磁力線はN極からS極へ向かいます。この磁力線の密度、すなわち磁束密度が大きいほど、磁石の吸着力が大きくなります。
NBKのFA用小型強力マグネットは金属ホルダを用いることで、磁力線をコントロールしています。磁力線が金属ホルダを通り金属ホルダを磁化させることで、N極とS極が接近して、吸着面の磁束密度が大きくなります。
この作用によって、FA用小型強力マグネットは磁石単体と比較して強力な吸着力を発揮します。
また、吸着面に磁力線を集中させることで、吸着面以外から磁力線が拡散するのを防ぎます。

FA用小型強力マグネット

吸着力の比較

吸着力とは、被吸着物にFA用小型強力マグネットを吸着させ、垂直方向に保持できる荷重です。
吸着力は温度や被吸着物の材質・表面粗さなどの影響により変化します。また、吸着力は磁石の種類によっても異なります。

FA用小型強力マグネット
                                              単位:N
外径D(mm) 磁石単体 FA用小型強力マグネット
4 2.5 5
8 6.6 13
15 39.6 140
17.5 58 200
23 98 350

被吸着物の材質による吸着力への影響

被吸着物の材質により吸着力が変化します。

吸着力 材質
100% 純鉄
99% FCD400
95% S15C
94% SS400
93% SM490
90% S45C
90% FC200
86% SUS430
86% S60C
84% SCM440
65% SKD2
0% 非鉄素材

表面粗さによる影響

被吸着物の表面粗さによって、吸着力が変化します。
大きな吸着力を必要とする場合は、被吸着物の表面を十分に仕上げてください。

エアギャップによる影響

FA用小型強力マグネットと被吸着物のすきま(エアギャップ)により、吸着力が変化します。

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磁石の種類

ハードフェライト(HF)

ハードフェライトは、酸化鉄にストロンチウムなどを加えた粉末を焼結したものです。標準的な磁石の一つです。加熱されると、吸着力が弱くなります。耐蝕性にすぐれています。

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アルニコ(AN)

アルニコの主成分は、アルミニウム・ニッケル・コバルト・鉄です。焼結または鋳造で作られます。吸着力は強力です。加熱されても、吸着力はあまり弱くなりません。また、高温下でも使用できます。耐蝕性にすぐれています。

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サマコバ(SC)

サマコバは主成分であるサマリウムとコバルトを焼結したものです。吸着力はネオジム磁石に次いで強力です。加熱されると、吸着力が弱くなります。耐蝕性にすぐれています。

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ネオジム(ND)

ネオジムは主成分であるネオジム・鉄・ホウ素を焼結したものです。吸着力が最も強い磁石です。加熱されると、吸着力が弱くなります。また、高温下での使用には適しません。耐蝕性に劣るため、ニッケルメッキが施されています。

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  ハードフェライト
(HF)
アルニコ
AlNiCo
(AN)
サマコバ
SmCo
(SC)
ネオジム
NdFeB
(ND)
吸着力
耐蝕性 ×
耐熱温度 200℃ 450℃ 200℃ 80℃
◎:非常にすぐれている ◯:すぐれている
△:標準的である ×:適していない

  • 吸着力は温度の上昇にともなって低下します。
    一度耐熱温度を超えると、耐熱温度以下になっても、低下した吸着力が戻らない場合があります。
  • 耐熱温度は寸法によって変化します。記載の値は参考値であり、保障値ではありません。

すべり荷重

被吸着物にFA用小型強力マグネットを吸着させ、水平方向に力を加えた際にすべり出す荷重です。
すべり荷重は、被吸着物の表面粗さや吸着面との摩擦係数により変化します。すべり荷重は吸着力の約20% - 30%になります。

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商品紹介 生産性・作業性向上 FA機器 機械要素部品
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