公開日:2015年01月13日
幾何公差表示方式 形状、姿勢、位置及び振れの公差表示方式 JIS B 0021:1998より抜粋

幾何公差表示方式
公差の種類 | 記号 | 定義 | |
---|---|---|---|
形状公差 | 真直度公差 | ![]() |
直線形体の幾何学的直線からの狂いの許容値。 |
平面度公差 | ![]() |
平面形体の幾何学的平面からの狂いの許容値。 | |
真円度公差 | ![]() |
円形形体の幾何学的円からの狂いの許容値。 | |
円筒度公差 | ![]() |
円筒形形体の幾何学的円からの狂いの許容値。 | |
線の輪郭度公差 | ![]() |
理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的輪郭からの線の輪郭の狂いの許容値。 | |
面の輪郭度公差 | ![]() |
理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的輪郭からの面の輪郭の狂いの許容値。 | |
姿勢公差 | 平行度公差 | ![]() |
データム直線またはデータム平面に対して平行な幾何学的直線または幾何学的平面からの平行であるべき直線形体または平面形体の狂いの許容値。 |
直角度公差 | ![]() |
データム直線またはデータム平面に対して直角な幾何学的直線または幾何学的平面からの直角であるべき直線形体または平面形体の狂いの許容値。 | |
傾斜度公差 | ![]() |
データム直線またはデータム平面に対して理論的に正確な角度を持つ幾何学的直線または幾何学的平面からの理論的に正確な角度をもつべき直線形体または平面形体の狂いの許容値。 | |
位置公差 | 位置度公差 | ![]() |
データムまたは他の形体に関連して定められた理論的に正確な位置からの点、直線形体、または平面形体の狂いの許容値。 |
同軸度公差 または 同心度公差 |
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同軸度公差は、データム軸直線と同一直線上にあるべき軸線のデータム軸直線からの狂いの許容値。また、同心度公差は、データム円の中心に対する他の円形形体の中心の位置狂いの許容値。 | |
対称度公差 | ![]() |
データム軸直線またはデータム中心平面に関して互いに対称であるべき形体の対称位置からの狂いの許容値。 | |
振れ公差 | 円周振れ公差 | ![]() |
データム軸直線を軸とする回転体をデータム軸直線のまわりに回転したとき、その表面が指定された位置または任意の位置において指定された方向に変位する許容値。 |
全振れ公差 | ![]() |
データム軸直線を軸とする回転体をデータム軸直線のまわりに回転したとき、その表面が指定された方向に変位する許容値。 |
特性記号 | 公差域の定義 | 指示方式の例と説明 | ||
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真直度公差 | ||||
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公差値の前に記号φを付記すると、 公差域は直径tの円筒によって規制 される。 |
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公差を適用する円筒の実際の(再現 した)軸線は、直径0.08の円筒公差 域の中になければならない。 |
平面度公差 | ||||
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公差域は、距離tだけ離れた平行二 平面によって規制される。 |
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実際の(再現した)表面は、0.08だ け離れた平行二平面の間になければ ならない。 |
真円度公差 | ||||
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対称とする横断面において、公差域 は同軸の二つの円によって規制され る。 |
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円筒及び円すいの表面の任意の横 断面において、実際の(再現した)半 径方向の線は半径距離で0.03だけ 離れた共通平面上の同軸の二つの 円の間になければならない。 |
円筒度公差 | ||||
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公差域は、距離tだけ離れた同軸の 二つの円筒によって規制される。 |
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実際の(再現した)円筒表面は、半径 距離で0.1だけ離れた同軸の二つの 円筒の間になければならない。 |
線の輪郭度公差:データムに関連しない線の輪郭度公差(ISO 1660) | ||||
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公差域は、直径tの各円の二つの包 絡線によって規制され、それらの円 の中心は理論的に正確な幾何学形 状をもつ線上に位置する。 |
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指示された方向における投影面に平 行な各断面において、実際の(再現 した)輪郭線は直径0.04の、そして それらの円の中心は理想的な幾何 学形状をもつ線上に位置する円の二 つの包絡線の間になければならない。 |
面の輪郭度公差:データムに関連しない面の輪郭度公差(ISO 1660) | ||||
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公差域は、直径tの各球の二つの包 絡線によって規制され、それらの球 の中心は理論的に正確な幾何学形 状をもつ線上に位置する。 |
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実際の(再現した)表面は直径0.02 の、それらの球の中心が理論的な正 確な幾何学形状をもつ表面上に位 置する各球の包絡面の間になければ ならない。 |
設計者のための考えるヒント
技術資料
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