公開日:2014年03月31日
タイミングプーリのトラブルシューティング
損傷状況 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
1.ベルトの切断 | 1. 過負荷 | 要設計変更 |
2. 機械のアクシデント | 稼動状態のチェック | |
3. 小歯数プーリーでの高速回転 | アラミド心線への変更 | |
4. 水による心線の劣化 | 防水カバーの設置、アラミド心線への変更 | |
5. ベルトの折り曲げ | 折り曲げる場合[表1] d寸法以上にする | |
6. 異物のかみ込み | 環境の改善、保護カバーの設置 | |
2.ベルト歯部の摩耗 | 1. 過負荷 | 要設計変更 |
2. ベルトの張り過ぎ | 適正張力にする | |
3. ベルトのゆるみ過ぎ | 適正張力にする | |
3.ベルト歯部のせん断 | 1. ショックを伴う過負荷 | 要設計変更 |
2. 機械のアクシデント | 稼動状態のチェック | |
3. 初張力不足 | 適正張力にする | |
4. 起動、停止時の慣性力を考慮していない | 要設計変更 | |
4.ベルト歯部のジャンピング | 1. 3-1~4と同じ、最終的にベルト歯がせん断する | - |
5.ベルト歯底の摩耗 | 1. ベルトの張り過ぎ | 適正張力にする |
6.ベルト側面の摩耗 | 1. プーリーアライメント不良 | アライメントを調整する |
2. 軸および軸受けの剛性不足 | 軸荷重に注意し補強する | |
7.ベルトの縦裂き | 1. ベルト側面がプーリーよりはみ出して走行 | アライメントを調整する |
2. プーリーフランジへの乗り上げ | アライメントを調整する | |
3. ベルト取付時にフランジを乗り越えさせた | 取り扱いを注意する | |
8.ベルト背ゴムの摩耗 | 1. プーリー背面に接するアライメント | 不良 アライメントを調整する |
9.ベルト背ゴムの軟化 | 1. 高温によるベルトゴムの熱老朽化 | 環境温度を下げる、耐熱ベルトに変更する |
2. 障害物との接触による発熱 | 障害物を取り除く | |
3. 外アイドラープーリー軸受けの異常 | 発熱源を調査、修正する | |
4. ベルト弦振動による障害物との接触 | 障害物を取り除く、アイドラープーリーの追加 | |
10.ベルト背ゴムのクラック | 1. 高温によるベルトゴムの熱老朽化 | 環境温度を下げる、耐熱ベルトに変更する |
2. オゾンによるゴムの劣化 | オゾン発生源からの隔離 | |
3. 低温化での走行 | 環境温度を上げる、耐寒ベルトに変更する | |
11.ベルトの軟化、変形 | 1. 油の付着 | 油の付着を避ける、耐油ベルトに変更する |
12.ベルト長さの収縮 | 1. 油の付着 | 油の付着を避ける、耐油ベルトに変更する |
13.異常騒音 | 1. 過負荷 | 要設計変更 |
2. ベルトの張り過ぎ | 適正張力にする | |
3. 過剰設計 | ベルト幅を狭くする | |
14.プーリー歯の摩耗 | 1. 過負荷 | 要設計変更 |
2. ベルトの張り過ぎ | 適正張力にする | |
3. ベルトのゆるみ過ぎ | 適正張力にする | |
4. 摩耗性粉塵の付着 | 環境の改善、保護カバーの設置 |
表1 ベルト最小折り曲げ寸法
ベルトタイプ | d |
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1.5GT | 7 |
2GT | 10 |
3GT | 15 |

ベルトの損傷例
ベルト歯の磨耗

ベルト背部のクラック

プーリー歯部の摩耗

ベルト歯の歯元クラック

油付着によるベルトの膨潤

取付方法・メンテナンス
プーリー・シーブ